三惑星連合軍 TRIPLANETARY 読了!

さすがに通勤のバスの中で読み続けていたのでは、なかなか時間もかかろうというもの。
さて、この作品もそうだが、いくら小隅さんの新訳とはいえ、いい年してなんでこんなにレンズマンシリーズが面白く感じられるのだろうかと思ったら、この巻末の藤倉珊氏の解説を読んで理由がはっきり認識できた。詳しくはTDSFのホームページの中の、「と」書室内のマッドサイエンティスト入門/番外編を見て欲しいが、成る程やはり最初の読了当時中学生の自分と今の自分では面白さの根元が違っていたわけだ。この十数年、いわゆる大企業病を目の当たりに過ごした、有る意味不幸な日々と引き替えにこの面白さが味わえたのか思うと、実に感慨深いものがある*1
…つまり自分は今や、ボスコーンに与している訳だ。やれやれ。

*1:考えようによっては、自分もこのような大人が読んでも面白いと思えるスペースオペラを創作できる経験を手にしているハズなのである